緩やかな自殺

 部屋に漂う生活の匂いが悪臭を放つ。日々の生活を客観視するならば、さながら緩慢な自殺といったところか。何が大切だったのか、何が憎かったのかも忘れていく。彼ら彼女らの生む『社会』は僕の居場所をあれよあれよと奪っていき、命綱を容易く切り落としてゆく。あぁ、何処までも孤独だ。これからもこれまでも。これでいい。