水溜りに黒い絵の具を一滴

 毎日何をしているのだろうか。昼過ぎに目が覚め、デパスを1つ2つ齧ることから1日が始まる。甘い。こいつはいつでも俺の味方だ。この甘さのお陰で暫しの間不安から開放されるのだから。それでも調子が悪い時は毎日朝から晩まで寝ている事がある。当然夜中になろうが眠気は無い。寝転がって天井を眺めるだけの時間が自分の存在の無意味さを加速させるようで嬉しくもあり悲しくもある。

 

 眼鏡をかけずに掃除をして後に眼鏡をかけて部屋を眺めてみるとちゃんと綺麗になっていなくて凹む。あぁ、俺に羨望の目を向けてくる人間が近寄ってきてはすぐ離れていくやつだ。