自殺

 どうやら限界みたいだ。無理をし続けた結果、会社で偽りの笑顔から一変、号泣し上司に自殺を訴えた。会社を早退し親に「出来損ないですみません」と電話で謝った。怒られた。まあ当然だろう。それでも僕は頑なに自殺しようとマンションの屋上へ行った。屋上は台風の接近もあってか寒かった。暑い日に死ぬのは嫌だったしちょうど良かった。

 いざ飛び降りようとした瞬間、タイミング悪く医者から電話が来てなんだか僕は萎えてしまった。神様がいるとするならばこれは生き続けろという事なのかもしれないけど、日に日に加速していく鬱と発達障害。毎日死にたいと願い、ろくに食事も取らずに酒とクスリに溺れる日々。そんな生活で生きていて何がある?しかしそれでも僕は誰かに助けを求めることをやめられない。こんなぼくでも幸せになれるんじゃないかと思ってみたりする事もある。人に迷惑をかけ、出来損ないのぼくが一体何を望んでいいというのだろう。社会に適合できない僕が、俺が存在していることが悪い。本当にごめんなさい。