死にたい

 握り潰した缶ビールの空き缶、一切見る気のない垂れ流しっぱなしの深夜のTV番組、灰皿から溢れんばかりのタバコ、薬のゴミ。何の意味があるのだろう。ギャンブルも酒も女も薬も一時の快楽で何も満たしてくれやしない。ひたすら襲ってくるのは自分の存在の無意味さと無力さである。

 ボーッとしていると必ずと言っていいほど、上司の「やる気ある?」「努力してないじゃん」という言葉が反芻する。その度に気が狂いそうになる。どれだけ努力しても報わず、否定のみが襲ってくる。ただでさえ低い自己評価は下がる一方だ。何者にもなれなかった僕は何かになる為に死を選ぶしかない。まともに生きられる訳ないんだから、そうするしかない。